みどりアップ

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みどりアップとは 

横浜市は大都市でありながら、市民生活の身近な場所に、多くの樹林地や農地などの多様な緑を有しています。これらの緑を次世代に引き継ぐため、「横浜市水と緑の基本計画」の重点的な取組として、2009(平成21)年度から「横浜みどり税」を財源の一部に活用した「横浜みどりアップ計画」を推進しています。

 

すすき野団地みどりアッププロジェクトについて

すすき野団地みどりアッププロジェクトとは、横浜市が行う横浜みどりアップ計画の、地域緑のまちづくり事業に採択された助成事業です。3つの目標をもとに、令和3年度 ~ 令和5年度に事業を行いました。

《計画の目標》みどりアップで団地と地域を「魅力」アップ!
目標1:「散歩したくなる団地づくり」
目標2:次世代につながる植栽景観・運営体制づくり
目標3:地域との共創を通じた持続的なコミュニティづくり

《年度ごとの事業》
1年度目:
・団地正面にあたる 6-2法面に緑や花を植栽
・湯けむりの里側にホップを植えて、地域の能動的な参加者を増やす
・雨水を水やりに活用するために雨水タンク設置
・景観木保全として サクラ並木を樹木診断、調査
・地域緑化活動として、地域緑のまちづくりの磯子区の活動の見学会
・子どもたちと落ち葉でたい肥づくり
・広報誌発行
2年度目:
・バス通りや各交差点花壇、バス停前花壇に緑や花を植栽
・景観木保全として6街区サクラ並木の剪定及び樹勢回復工事
・当事業で植えた花やグラウンドカバープランツの説明講習ツアー
・当事業で植えたホップ等を活用したリースづくりと講習
・広報誌発行
3年度目[予定] :
・バス通りの植栽桝を花壇化して、通行する市民に見て愉しんで頂く
・ 景観木保全として3街区サクラ並木の剪定及び施肥工事
・植物名プレートや看板の設置、当Webページの作成
・広報誌発行

 

このプロジェクトで植えた植物(一部のみ記載)

 

 

1.シロツメクサ[マメ科 シャジクソウ属]

[特徴]
クローバーという呼び名で知られている。江戸時代にガラスを輸入する際、クッション材として詰め物に使用したことが「詰め草」の名前の由来。家畜の飼料用に輸入したものが野生化した、帰化植物。根には根粒菌が多く存在し、窒素を固定する。子どもが花輪を作るなど、遊びにも欠かせない。湿り気のある土壌を好むが、やせ地にも耐える。近年、葉の色合いの美しいカラーリーフクローバーという品種も地被として活用されるようになった。

 

 

2.ヒメツルソバ[タデ科 イヌタデ属]

[特徴]
原産地はヒマラヤ。日本にはロックガーデン用として明治期に導入された多年草。真夏を除き春から秋まで、ソバの花によく似た小花が多数集まった直径1cmほどの小さな金平糖のように丸く愛らしい花を咲かせる。花は咲き始めはピンクで、徐々に白色に変化する。ドライフラワーにすることもできる。葉は地面を這って広がり、緑色でV字形の茶色い模様が入り、秋になると紅葉する。コンクリートの割れ目や側溝など土がない場所でも根付き繁殖する。こぼれ種でも増えるほど繁殖力旺盛。

 

 

3.ホップ[アサ科 カラハナソウ属]

[特徴]
和名はセイヨウカラハナソウという、ツル性多年草。雌株には、毬花[きゅうか]と呼ばれる松かさに似たものをつけ、この中のルプリンという黄色の粒がビールの香りの元になる。ツルの年間伸長量が最大8mと長く伸びることが知られている。ツルをよく伸ばすことから、緑のカーテンにも利用される。また、抗菌作用があるため民間薬として利用された。ビール以外では、ホップサイダーや天ぷらとして美味しく食べられる。

 

4.アジサイ アナベル[アジサイ科 アジサイ属]

[特徴]
「アメリカアジサイ」あるいは「セイヨウアジサイ」とも呼ばれる。草丈1mを超え、真っ直ぐに伸びた茎の先にまん丸な毬のような花を咲かせる。花の直径は、20㎝以上にもなる。日本のアジサイに比べて葉が薄く、丸みを帯びる。初夏から夏の間に花を咲かせるので、花が少なくなる季節において、庭に涼しげな雰囲気を演出する。

 

 

5.ワイルドストロベリー[バラ科 オランダイチゴ属]

[特徴]
葉の色が若緑色で明るい、北米・ヨーロッパ原産の常緑多年草のハーブ。イチゴの野生種で、草丈は20〜30cm。性質はとても丈夫で、白くて小さな花がきれい。晩秋から冬にかけて地域によっては、葉が寒さに反応して赤く色づくことがあり、とても美しい葉色になる。春が近づくと自然に緑色の葉色になる。地植えから寄せ植え、ハンギングなど、様々な用途で利用可能。赤い実は食べられるが酸味が強いので、ジャムやお菓子の原料などとして加工して食べる。

 

 

6.オタフクナンテン[メギ科 ナンテン属]

[特徴]
お正月の縁起物である南天[ナンテン]を改良した矮性品種。江戸時代に生み出され、草丈が50cmほどにしか生長しないため、膝丈程度の生垣やグラウンドカバーとして利用される。常緑樹だが、葉っぱが霜に当たると緑色から赤色に紅葉し、季節にあった美しい姿となる。オタフクナンテンはほとんど花が咲かないため、実をつけることは少なく、主に葉を鑑賞する植物。日向~半日陰[はん ひかげ]程度の場所が適していおり、強すぎる日差しは葉焼けを起こすため注意が必要。通気性と保水性の良い肥沃な土を好む。

 

 

7.ツワブキ[キク科 ツワブキ属]

[特徴]
フキの仲間で、日本などが原産の常緑多年草。林床や崖に生え、植え込みにもよく用いられる。とても強健で育てやすい。秋ごろに、菊やタンポポに似た黄色の花が咲く。フキとの違いは、葉に光沢があること。ツヤがあるフキという意味の「ツヤブキ」が変化してツワブキの名になったとされている。黄色の斑[ふ]入りなど、いくつか品種がある。キャラブキという佃煮にして食べると美味しく、昔から食用や薬用にされてきた歴史がある。

 

 

8.ホタルブクロ[キキョウ科 ホタルブクロ属]

[特徴]
日本などが原産の、山や野原によく生えている多年草。別名ツリガネソウと言い、釣鐘型の花が6〜7月頃の蛍の時期に下を向いて咲く。花屋さんでは学名のカンパニュラとして販売されており、キキョウやバラのような花が咲く品種があり、とても綺麗。植える時期は3〜4月頃。草丈は30〜70cmで、日向〜半日陰の場所で生長する。若芽や若葉、つぼみ、花は食用とすることが出来る。

 

 

9.ススキ[イネ科 ススキ属]

[特徴]
秋の七草となっている、大型の多年草。日本などが原産地。十五夜の飾りつけに用いたり、カヤぶき屋根の材料とするなど昔から日本文化と深く関わりがある草本。痩せた土地でも育つほど強いため、花言葉は『生命力』。草丈は1〜2mで、8〜10月頃開花し、その後ノギというシルバーに光る穂のような部分が、印象的な草姿となる。冬に枯れた際の『枯れすすき』は俳句の季語となっている。

 

 

10.ミニパンパスグラス[イネ科 シロガネヨシ属]

[特徴]
ススキに似ているパンパスグラスという植物を、小さくした園芸品種。多年草。姫パンパスグラスや、パンパスグラス‘プミラ’ とも呼ばれる。パンパスグラスは草丈2〜3mなのに対し、この植物は1.2〜1.8m前後。コンパクトな草姿のため、育てやすいことが魅力。庭を飾るだけでなく、ドライフラワーとしても人気が高い。

 

 

11.サルビア ネモローサ[シソ科 アキギリ属]

[特徴]
アジア〜欧州原産。宿根草〜多年草で、草丈は30〜60cm。5〜7月の花期になると、株元から花茎を立ち上げ、小さな花を穂のようにびっしりと咲かせる。その光景は美しく、目を見張るものがある。白、ピンク、紫の花など、品種が多くある。花期と美しさから、バラ用のグラウンドカバープランツとしても人気がある。ボーダーガーデンやメドウガーデン、田舎風の庭にも合うなど、幅広い用途で使用される。

 

 

12.フイリヤブラン[キジカクシ科 ヤブラン属]

[特徴]
日本などが原産の、常緑多年草。別名リリオペ。8〜10月に紫色の穂状の花をつける。強健なので花壇のふちや公園、歩道の植栽帯などに植えられている。ヤブランのうち、葉の外のふちが黄色のものを斑[ふ]入りヤブランと呼ぶ。日向から日陰まで幅広く生育可能。ライン状に植えると、この植物の良さが出る。和風・洋風のどちらのタイプの庭園にも適している。黒い実をゴムボールのようにして遊ぶ。

 

 

13.パンパスグラス[イネ科 シロガネヨシ属]

[特徴]
南米原産の多年草で、日本には明治時代に渡来した。ススキが更に大きく太くなったような植物で、斑入りなど色々な種類がある。草丈2〜3mで、9〜10月に花が咲き、その後の銀色の穂が目を引く。大きく育つので、公園の真ん中や広い車道の中央分離帯など、目立つ場所にシンボルグリーンとして植えられる。また、切り花として流通しており、大きなドライフラワーやフラワーアレンジメントとして室内に飾られることもある。

 

 

14.ローズマリー[シソ科 マンネンロウ属]

[特徴]
強い芳香をもつ、常緑低木のハーブ。地中海沿岸原産。この植物はとても有用で、料理だけでなくハーブティー、化粧品、香料、薬用として幅広く利用されている。とても強健なので乾燥した場所でも育ち、生垣や植栽にも利用される。花期は11月〜翌5月だが、咲かないこともよくある。性質の違いで木立性、半ほふく性、ほふく性の3つに分けられていて、各性質ごとに様々な品種がある。花言葉は「思い出」「静かな力強さ」など多くある。

 

 

15.タカノハススキ[イネ科 ススキ属]

[特徴]
葉に淡い黄色の斑[ふ]が入っている、ススキの園芸品種。斑のしま模様が、鷹の羽根に似る。別名は矢筈薄[ヤハズススキ]、虎斑薄[トラフススキ]など。英名はZebra grass(シマウマ草)と言い、上手く表現している。ススキと同じくとても強健で、和風の庭園や街中の植栽に用いられる。ススキは、他にも様々な品種がある。ちなみに月見でススキを飾るのは、稲穂に似たススキを飾り豊作を願うという説や、魔除けの効果を信じられてきた説などがある。

 

 

16.クレマチス[キンポウゲ科 クレマチス属]

[特徴]
日本や欧州、中国等が原産。原種は300種類以上あり、日本ではカザグルマ、ハンショウヅル、センニンソウなどが存在する。日本では、別名 鉄線/鉄仙[テッセン]とも呼ばれる。花びらのようなカラフルな部分はじつはガクである。多くの品種があり、常緑や落葉のツル性多年草だが、品種によっては木立するものもある。四季咲きや一季咲きがあり、また、新枝咲きや旧枝咲きがある。花言葉は、「美しい精神」「旅人の喜び」。

 

 

17.フィリフェラ オーレア[ヒノキ科 ヒノキ属]

[特徴]
日本原産の常緑樹であるサワラの、園芸品種。別名は、オウゴンヒヨクヒバ(黄金比翼檜葉)など。フィリフェラは「糸状」、オーレアは「黄金」という意味。黄金色の葉姿が美しい。日向を好むが半日陰でも育ち、耐寒性もある。樹高は0.4〜4.0m。強健だが、近年の夏の酷暑により葉焼けを起こすこともある。手間がほとんどかからないので、施設や街中でよく植栽に用いられる。

 

 

横浜みどり税を財源の一部に活用し、取組を進めています

制作 すすき野団地みどりアッププロジェクトチーム
協力 団地管理組合法人すすき野住宅